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プリムールとは何ですか

      2017/01/30

 

プリムール

 

2016年のプリムールは4月3日でした。プリムールとは新酒の先物取引の事です。フランス語で新しい(Primeur)と言う意味があり、瓶詰め後の市場にリリースされる前のワインを購入する取引を指します。ボージョレは特殊な醸造を施し、毎年11月の第三木曜日に解禁されるヌーボー(Nouveau)が有名ですが、通常はぶどうが収穫された翌年に出されるのが、プリムールです。1967年に新種の規定が設立され、以来、ラベルに収穫年の表示が義務付けられました。混載不可の12本1ケース、マグナムは6本単位で販売されます。さらにワイン代だけでなく、メーカーでの保管料、VAT(付加価値税)、日本までの配送料、通関手数料、酒税及び関税、消費税等が発生します。

今後、どのように成長を遂げるかわからない、ベイビーワインを試飲します。リアルワインガイド等に寄稿している、フリーライターの堀晶代さんとボーヌを訪れた時の事です。2012年のブルゴーニュワインの樽試飲をしている最中、彼女はこう言いました。「今の状態でワインに欠けているものが、後から出てくることは絶対に無いわ」ベイビーワインであっても全体のバランスが大切だそうです。今後どうなって行くのか想像する事は当時の私には難易度が非常に高く感じたことを覚えています。ワインの先物買いは、相当なリスクがありますね。

市場にリリースされるのは(実際にワインが手元に届くのは)プリムールから更に2~3年後で、飲まれるのは10、15年後です。ここでプリムールのメリット、デメリットを挙げたいと思います。

 

《メリット》

・2~3年後の市場価格より安く購入できる。

・年間300ケース以下の希少なワインを確実に入手できる。

 

《デメリット》

・6本、12本単位の購入と維持費、運び料等の大金が必要である。

・為替の変動で安くなるリスクがある。

・メーカーの倒産もあり得る。

 

 

CHラトウールは2012年よりメーカーが圧倒的に有利なプリムールから離脱しました。愛好家は良しとして、投資目的もいかがなものでしょうか。ちなみにワイン評論家のジェームズ曰く、「ボルドー2015年は00、05年に比肩するファンタスティックな年」だそうです。美味しく飲める時が楽しみですね。

 

ジェームズの記事はこちらからどうぞ→ https://www.jamessuckling.com/my-first-thoughts-on-2015-bordeaux.html

 

 

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