ディスク・レッグスとは何ですか
2016/12/05
ワインを水平にして真横から見た液面の厚みの事をディスクと言います。ディスクは厚い、薄い、中位などと表現されます。アルコールやグリセリンが多いほど、厚みに比例されます。アルコールは水分の次にワインを占める物質です。主体となっているのは、イソアミルアルコールとイソブチルアルコールで各々、0.1g~0.3g/Kg含まれており、度数が高いと苦味や渋味が出やすく熱を感じます。グリセリンはグリセロールとも呼ばれているアルコールの一種で、無色透明の糖蜜状液体で、甘味を兼ね備えます。
ワインをグラスの内側一周に付着させ、垂直に保つと重力で液体が垂れてきます。グラスの壁面を垂れる雫を脚(レッグス(英)、ジャンブ(仏))、または、涙(ティアーズ(英)、ラルム(仏))と呼び、ディスクと同じく粘性を計る手段です。凝縮度がありアルコールとグリセリンが強いと、レッグスはゆっくりです。
ディスクが厚く、レッグスが強いと粘性が高くなりアルコール感、凝縮感、糖度が感じられます。即ちそれは、太陽に恵まれた南の産地で造られたワインだということがわかります。