剪定(taille)
2016/12/05
ぶどう栽培で重要な作業の一つが剪定です。その年、その土地、その品種に合わせて剪定の仕方は異なります。冬の1、2月頃と夏前の6、7月頃の年2回行われます。先ずは剪定の目的から見てみましょう。
・ぶどうの結実能力を高める
・最適な樹冠形成を促す (樹木が太陽光を受ける為、幹の上に形成する葉と枝の層)
・栽培者が求める品質に合わせて果実量をコントロールする
剪定には短梢剪定と長梢剪定の2通りがあります。短梢剪定は前年に成長した枝を2~3芽残して剪定する方法です。コルドンと呼ばれる水平方向の主木を残して大幅に切り落とします。長梢剪定と比べると遥かに簡単なのでそれほど高い技術は必要とされません。
一方、長梢剪定は非常に難しく、熟練の作業者が担当します。前年度伸びた、木質化した新梢を1~2本選定し、根元から6~15芽残して切る方法です。短梢剪定の樹形とは異なり、幹以外は毎年形を変えます。冷涼な地域や基部の結実力の低い品種に向いています。
7月上旬、夏季剪定(roggnage)で余分な葉と枝を落とした後のロマネコンティの畑
参考文献:「新しいワインの化学」ジェイミーグット