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ステンレスタンクのメリット

      2016/12/05

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以前、樽の役割とそのメリットをご紹介しました。詳しくはこちらからどうぞ→ 樽① 樽② 熟成

 

今回は安っぽい、あるいは品質も樽と比べると劣るというイメージが強く、あまりフォーカスされないステンレスタンクのメリットを挙げたいと思います。

 

・温度管理、品質管理が容易

・価格と耐久性に優れている

・嫌気的な環境下におかれる

 

上記3点がメリットとして挙げられます。それでは順に見て行きましょう。

 

・温度管理、品質管理が容易
最近の醸造はコンピューターによるオートマチック化が主流なので容易に温度管理ができるようになりました。衛生面においても木製タンクだと技術や経験豊富な人的判断に委ねられますが、機械だと簡単に品質管理ができます。ステンレスタンクだと一貫して安定してワインを造ることができます。

 

 

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ルクセンブルグのワイナリー。上の写真のタンクをコンピューターで管理します。

 

 

・価格と耐久性に優れている

ステンレスタンクは非常に丈夫です。木製タンクと比較しても耐久性に優れ、腐食性にも勝っています。その上、一樽10万円も値が張るフレンチオークと比べてステンレスタンクだと随分コストが抑えられます。数年で交換を余儀なくされる木樽は異なり、生産コストがトータルでも抑えられます。

 

 

・嫌気的な環境下におかれる

空気が遮断された状態であるという事です。醸造の面において木樽との決定的な違いです。完全に密閉された状態なので意図しない酸化は引き起こされません。フレッシュなタイプのワイン造りには最適なツールです。

 

 

価格及び、耐久性においてもステンレスタンクは優れており、造りたいワインのタイプによって木樽と使い分けたら良いんですね!大野はもっぱら夏場はステンレスタンクで造られたフレッシュなワインを好みます。

 

 

 

 

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