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自然派の欠陥ワイン

      2016/11/29

自然派の欠陥ワイン

 

2000年代半ばからビオディナミワインが注目を集めました。20年ほど前は不可能だと全く見向きもされなかったものがです。健康志向がブームとなり背中を押された自然派ワインは広く、浅く消費者に知れ渡りました。今や、ビオディナミの最大のマーケットは日本です。オーガニック、有機栽培というだけで聞こえが良く、この魔法のフレーズを造り手、売り手は使わない手はありません。オーガニックやビオディナミは認証機関(組合)によって、ガイドラインが制定されてはいますが、まだまだグレーな部分が多いと感じます。

 

私はフランスに住んでいた2013年頃、ワイナリーの閑散期である晩秋~春先は試飲会やワインフェアによく赴いていました。国別、産地別、中にはビオワインに特化した大きな試飲会もあり、各国のインポーターで複数の言語が飛び交い、大変な賑わいを見せていました。オーガニックワインの人気は健在である事を見せつけられたのであります。しかし、試飲会では欠陥と呼ばれるワインも多々鎮座されておりました。極端な酸化や還元、カビ、微生物汚染、予期せぬ瓶内二次発酵等々です。自然派ワインに限った事ではありませんが、普通のワインよりややその%が高い気がしました。自然派の中には醸造の知識が不十分であって、好ましくない香りや味わいのワインができたとしても、自然に則って造ったので、全く問題ないとしている生産者もいます。彼らにとって、ワインが美味しいとか美味しくない等という事は、全く無関心な事なのです。誰しもワイングラスでお酢が飲みたいわけではありません。美味しいワインが飲みたいのです。

 

明らかに欠陥があっても、ビオだから自然派だから、その特徴だよね。そう解釈する人がいますが、そんな方に私はひと言、申し上げたい。普通のワインでも下手に造れば、失敗すれば欠陥ワインです。欠陥の理由をビオに擦り付けて欲しくはありません。その上、だからこそ良いワインだと信じて消費者が飛び付いてしまっているのは、いかがなものでしょう。もはやビオ教祖がいてビオ信者です。オーガニック、ビオディナミ、従来のワインに関係なく良いものは良いただそれだけの事です。ただ、日本に輸入されているワインのおよそ70%は欠陥ワインです。この数字に驚きを隠せませんが、軽い酸化や還元は欠陥と判断するか、ワインのポジティブな個性として捉えるかはその人によりけりです。

 

ともあれ、本質を貫いたワインは私は個人的には好きですし、そんな造り手がもっと増えることを期待しています。

 

 

 

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