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光劣化

      2016/12/05

光

 

ワイン、ビール、日本酒などの醸造酒は、アルコール度数の高い蒸留酒と比べて、光の影響を受けやすいという特徴があります。消費者にお酒の知識が少しでもあれば、蛍光灯や日光が当たる陳列棚に商品を並べておくだけで、ワインショップは信用を失ってしまいます。

 

ワインボトルに使用される瓶のカラーには無色透明、青、グリーン、モスグリーン、濃モスグリーン、茶色・・・・等々あります。遮光効果のない無色透明瓶はワインのカラーを売りにしているので、ロゼワインに用いられる事が多く、また、短期間で消費するのが目的の安価なワインによく使われます。そんなワインは光劣化を受けやすいので、可及的速やかに飲んでしまう必要があります。マグナムサイズの大瓶より、ハーフや1/4の小瓶の方が内容量に対しての表面積が小さいので、光や温度の影響を受けやすいのです。紫外線がカットされた美術館や博物館用の蛍光灯でさえ、濃モスグリーンや茶色瓶以外は、440nm以下の光を通す為、光による着色が起きてしまいます。一般のショップに使われている昼白色蛍光灯や三波長域発光型蛍光灯の下では、確実に品質劣化を招きます。

 

商品棚のディスプレイは空き瓶や写真だけで、お客様が、「これください」と言われたら、店主が現物を大切に抱えて、温度湿度が徹底されたストエッジから出てくるような、そんなお店が望ましいと思います。保管スペースや、設備投資の問題もあり、なかなか難しくはありますが、光に関しては蛍光灯、特に日光(紫外線)に当てない保管が大変重要です。

 

 

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