突然変異で誕生したのが白ぶどう
2018/02/21
かつて地球上には黒ぶどうのみで白ぶどうはなかったと言われています。人類が誕生する遥か昔、突然変異で白ぶどうは生まれました。全ての生物は細胞の核となるDNAによって支配されています。黒ぶどうが黒(紫)なのは、果皮に含まれる色素成分、アントシアニンの影響です。
アントシアニンもDNAによって生成をコントロールされています。通常のぶどうはアントシアニンの生成を命じられていますが、ある日突然、アントシアニンの生成スイッチがオフになった白いぶどうが生まれたのです。白ぶどうは黒ぶどうから生まれました。突然変異の代表格と言えば、ご存知、世界を虜にしているピノ ノワールですね。ピノ ノワールは遺伝子的に不安定な品種だと言われています。突然変異でピノ ブランやピノ グリが生まれました。
ピノ ノワール(フランス語で黒)
ピノ ブラン(フランス語で白)
ピノ グリ(フランス語で灰色)
その他にもサンソーとピノ ノワールを人工的に交配したピノタージュや同じピノ属のピノムニエ等があります。白ぶどうは黒ぶどうの突然変異で生まれたと言うお話でした。