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ヴィティス

      2016/12/03

甲州

 

ぶどうの学名は分類学上、「ヴィティス Vitis 」と呼ばれています。ラテン語で「生命の木」という意味です。300万年前ヴィティスから3つの種に進化を遂げました。

 

     属        種
ヴィティス  → ヴェ二フィラ(欧州系のぶどう/ワイン用80%)
ヴィティス  → ラブルスカ(北米系のぶどう/食用20%)
ヴィティス  → アジア系のぶどう、殆ど出てこないので無視

 

世界で生産されているぶどうの約80%がヴィティス ヴェ二フィラ系です。品種はワインに用いられる、カベルネソーヴィニョンやメルロー、シャルドネ等のヨーロッパが原産であるぶどうが挙げられます。日本で作られるぶどうは、世界と逆で80%が食用です。ぶどう栽培者とワイン醸造メーカーは異なる場合が多く、メーカーはワインを造る為に農家からぶどうを購入します。ワイン用が480円/kgで取引されるのに対して、食用は2倍の980円/kgの値が付きます。必然的に食用の巨峰やピオーネ、マスカットベリーAを作る事となります。

 

昨今はDNA解析でぶどうのルーツも明らかになりました。日本を代表する品種、甲州。そのルーツを見てみましょう。甲州はヴィティス ヴェ二フィラが東アジア系の野生種と交雑した可能性が高いことが最近の研究でわかりました。甲州の葉緑体DNAは野生型ヴィティス ダヴィディに近いのです。よって、甲州は3/4がヴィティス ヴェ二フィラという事になります。

 

ヴィティス ダヴィディ  × ヴィティス ヴェ二フィラ  =  不明
不明   × ヴィティス ヴェ二フィラ = 甲州

 

 

 

 

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