購入後、すぐに飲むべからず

 

ワインショップなどで購入したワインを、その日のうちに、抜栓して飲んだりしていませんか。そうならば、それは非常に勿体ない事です。なぜなら、その時点では、ワインが元来持っているポテンシャルが、閉じられている状態だからです。少なくとも1週間は、自宅のセラーで安置させる、できる事なら3週間は、静かに置いておく事が望ましいでしょう。ワインは生き物です。常に温度、光、振動などの外的要因から影響を受けています。ワインにとって最も良くないのが、温度差であるという事は以前お話しました。直射日光や蛍光灯もアウトです。そして、振動。輸送トラックの振動や冷蔵庫のような絶えず動いている家電は、厳禁です。ワインは動かした回数が少なければ、少ない方が良いというのはこの為です。

 

当然のことながら、ワイナリーから日本へ長旅を終えたワインは、振動を与えられ続け、温度環境の変化からも、心底疲れ切っています。ワインショップから自宅の小旅でも然り。回復して本来の姿に戻す為に、ゆっくり休ませる必要があります。すぐに飲みたい気持ちはわかりますが、美味しく楽しみたいのなら1～3週間は我慢しましょう。大野はもっぱら、購入時に3週間後を想定して、気候や考えられるシチュエーション、合わせるお料理などを想像しながら選びます。静かに自宅まで持ち帰り、セラーで大切に保管します。その後、抜栓する日まで、毎日楽しみに過ごします。

 

 

 

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