毎日ワイン365

Smile with wine 365 days. ~貴方の笑顔が見たい

スロヴェニア旅行記Ⅰ

      2016/11/24

皆様こんにちは、ワインインポーターの大野みさきでございます。スロヴェニアに9泊10日で新商品の買付けに行っておりました。PCも持参して、現地でもブログ更新をする気満々でいました。しかしながら、毎日あちらこちらを駆け回った上に、お仕事の戦闘モードで全く身体も心にも余裕がありませんでした。暫く更新がなく、ご無沙汰の状態でした。今回から何回かに渡り、スロヴェニア旅行記をお送り致します。ワインはもちろんの事、グルメ情報や観光地についてまで盛り込んでいきたいと思います。さて、第1回目の今日は「アンティークブックストア」についてです。

 

img_5352

 

朝9時前に空港に到着しました。国際空港とは思えないほどコンパクトで、言うなれば、

高知空港  > リュブリャナ国際空港

と言ったところでしょうか。高知空港と比べたのは、スロヴェニアは四国ほどの国土だからです。実に小さな空の玄関口です。旧市街まではバスで1時間ほど揺られました。小高い山の上にはリュブリャナ城が見えますが、あいにくのお天気です。街の中心部にある三本橋の前にはピンク色のフランシスコ教会が見えます。街歩きがメインの日に限って、傘が手放せない1日でした。

 

img_5354

 

今回の旅の目的は、新商品の買付です。インポーター歴が浅いので、そう沢山のコネクションはありません。まだ日本市場にないもので、如何に素晴らしいものを発掘できるか、そして確実な販路の確立こそが、この仕事の最重要2本柱です。そんなわけで、今後の会社の明暗を分けるであろう、新商品の買付はとても大切なミッションなのです。ゆっくりしている時間がないので、早速、資料調達の為に本屋に足を運びました。

 

img_5355

 

本屋では、

WINES OF SLOVENIA (2004 DARILA ROKUS著書)
WINES OF SLOVENIA TOP 60 PRODUCERS (2008)

という本を探しました。スロヴェニア語を解さないので英語で書かれた、スロヴェニアンワインとスロヴェニアの優良ワインメーカートップ60についての書籍です。インターネットを駆使しても、スロヴェニアワインについての情報はそんなに多くはありません。現地で調達するのが、信憑性が最も高いと思います。ただし、これらの書籍は廃版になっているので、普通の本屋には売っていません。その為、古本屋をはしごしました。徒歩圏内という狭いエリアではありますが、古本屋があるわあるわ。その数に驚きました。古いものを大切に使うヨーロッパの文化ならではですね。しかし、「2ヶ月ぐらい前にはあったんだけどな」とか、「スロヴェニア語で書かれた世界のワインブックならあるよ」という返答ばかりで、なかなかお目当ての本は見つかりません。結局2~3時間で10軒もの古本屋を巡り、ロングフライトによる睡眠不足と冷たい雨が、疲労度合いをピークへと導きました。結局見つからずじまいで、何の収穫も得られずに肩を落としました。そんなところに、たまたま足を踏み入れたワインショップが今回の旅で思わぬ展開を見せる事になります。この続きはまたの機会に・・・・

 

img_5734

 

帰国前にちゃっかり、スロヴェニア料理のレシピ本を入手しました。この類の情報も英語での検索だと少しは情報が出てきますが、十分ではありません。食文化とワインは切っても切り離せない関係です。スロヴェニアワインは和食や中華料理とも合いますが、取引先の7割がレストランなので皆様、スロヴェニア料理について大変興味を示してくれます。スロヴェニア料理は幾度か食べた事がありますが、きちんと説明ができるよう、こちらのレシピ本でお勉強をしようと思います。

 

img_5357

 

この日の夕食は軽く済ませました。スロヴェニア料理で一番メジャーである、Kranjska Klobasa クランスカ クロバサと言うソーセージです。直径3㎝、長さ20㎝ぐらいのボリュームのある大きさです。2本ずつ販売されています。茹でたり焼いたり、スープに入れたりして頂きます。この日は1本だけ頂きました。留学生のスロヴェニア人であるデビットに、スロヴェニアで食べるべき料理を聞いた際、「クランスカ クロバサを食べなかったら、日本に帰って来なくていいですよ」と言われました。後は買付けミッションをクリアしたら、心置きなく帰国できます!

 

 

365wine SHOP

 - ワイン産地からHello