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スロヴェニア旅行記Ⅹ

      2016/11/24

最近、営業に走り回っており、なかなか更新が追い付かない大野です。今回はスロヴェニアのワインメーカー、ROJACをビジットした時の記事です。イストリア地方のコペルまでは、2時間ほどかけてバスで向かいました。バス停には当主である、Uroš Rojacが迎えに来てくれました。アラフォーのバツイチ男性です。

 

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試飲会で彼の弟に出会いました。ワインに対する造り手のパッションに共感できたので早速、訪問しました。そんな話をしながら、試飲です。イタリアでも造られるマルバジアの生産本数はたったの500本と希少です。それなのに開けてくれました。

 

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手入れのゆき行き届いたカーヴです。ROJACはかなり攻めた造り手です。土着の濃厚な品種を活かした赤ワインを得意としています。生産量もとても少ないのが特徴です。

 

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奥の樽が台形をしているのは、皆様、その理由が想像できますか。安定するのと、より酸素に触れる面積が少なくて済み、酸化の影響を受けにくいからです。

 

 

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発酵槽では炭酸ガスでぶどうの果皮が上がってくるので、より果皮の色素や成分を抽出する為に、かい棒(T棒)でかき混ぜます。1日何回かき混ぜるのか聞いたところ、発酵しはじめた当初は、できるだけ回数を多くピジャージュを施したそうです。果帽管理は赤ワインの工程で最も重要です。

 

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腰が痛くなる大層な重労働です。今は1日1回程度だそうです。

 

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アンフォラのワインもあります。素焼きのポットを土に埋めて発酵と熟成を施します。蓋を開けると、

 

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発酵中の赤ワインです。発酵も終盤なのでアルコール香が漂い、音も静かでした。

 

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その他、沢山の種類のワインを試飲させてくれました。最後のワインはロゼのスパークリングワインであるmoiaです。

 

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抜栓&滓引きはクーラーに張った水中で行います。ガス圧で徐々にコルクが上がって来ました。

 

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鈍い音を立ててコルクが抜けて、滓とワインが飛び出して来ました。

 

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グラスに注がれます。

 

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綺麗な色に期待が膨らみました。

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しかし、残念ながら軽くブショネでした。壁には各区画ごとの畑の写真が貼り付けられていました。

 

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畑も見せてくれました。晴れていたら紅葉がなお美しかった事でしょう。

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赤く紅葉するという事は、黒ぶどうでしたよね。黄色が白ぶどうです。品種は土着のものです。

 

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芽吹く春も良いですが、秋のぶどう畑も素敵です。

 

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庭のオリーブの実はまもなく収穫です。

 

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ドメーヌ犬と一瞬すれ違いました。「ワイン醸造家の愛犬」あるいは ”Winemaker's dogs” なんて名前の写真集があったら面白いですね。世界中のワイナリーと犬がぶどう畑で・・・・ワイン好きのみならず、犬好きも必見です。

 

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この続きはまた次回です。

 

 

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