キャノピーマネジメント
2016/12/02
今日はぶどう栽培学の用語であるキャノピーマネジメントについてです。枝、茎、幹、葉、果実などの緑の部分をキャノピー(canopy)と言います。キャノピーマネジメントとは土から上の部分を設計しコントロールする事です。収穫量の増減、成熟度合いを高めて品質を上げるなどする栽培管理の事で具体的には、
・除葉 (仏語:エフイヤージュ 英語:リーフ ストリッピング)
・青摘み (仏語:ヴァンダンジュ ヴェールトゥ 英語:グリーンハーベスト)
などがあります。除葉は結実後、果実が太陽光にあたって色付きや成熟をよくする為に、房の周辺葉を取る作業です。風通しが良くなるのでカビなどの病害対策にも効果的です。青摘みはその名の通り、グリーンな状態でハーベスト(=収穫)する事により、間引いて収量を抑える目的があります。側枝切断や除房なども行われます。短期的なマネジメントの他に仕立て、剪定方法、植樹間隔の決定などの長期的な設計もキャノピーマネジメントに含まれます。キャノピーマネジメントは緑の仕事ですね。