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ワインの飲み頃はいつか

   

 

皆様はエイジングポテンシャルという言葉を耳にした事はありますか。美容の世界では加齢は抵抗するものとして、アンチエイジングと言われていますが、ワインの世界では経年、いわゆる熟成は好ましい事とされています。つまり、エイジングポテンシャルを直訳すると、「熟成の潜在的な力」という事になります。

 

安いワインでも高いワインでも、全てのワインには「飲み頃」が存在します。飲み頃とは、ワインが瓶内で還元的熟成(嫌気的熟成)により、科学変化を起こし、単独あるいは様々な物質が、相互的に重合を繰り返したのち、香り(ブーケ)や味わいが複雑に変化します。複雑味が頂点に来る飲み頃は、人間にとって1番美味しいと感じるタイミングでもあります。誕生以来ワインは、熟成を経て時間の経過と共に飲み頃に到達します。そして飲み頃がピークとすると、その後は緩やかに枯れていきます。この2つの期間(熟成のピークまでとピーク以降の期間)が長ければ長いほど、エイジングポテンシャルが高いと言えます。下の表で言うとワインBは、ワインAよりも熟成の潜在的な能力が高いという事です。

 

  2017年      2020年     2022年             2030年
・ワインA誕生 → → 飲み頃 → → 枯れる
・ワインB誕生 → → → → → → 飲み頃 → → → → → → 枯れる

 

Young(飲み頃でない)

Early(飲み頃には早い)      Mature(飲み頃)      Late(飲み頃には遅い)

Past(飲み頃を過ぎた)

 

 

インポーターのお仕事をしていてよく聞かれるのが、「このワインの飲み頃はいつか」あるいは「このワインはいつまで持つ(美味しく楽しめる)か」という事です。消費者にとって、ワインは他の飲食品とは異なり、消費期限の記載はありません。ましてや飲み頃がいつかなど、ボトルに載せてはいませんから(メーカーとしては載せると大きなリスクがあります)一体いつ飲めばいいのか分かったものではありません。

 

国別の良年不作年のヴィンテージチャートがあったりしますが、生産者による個体差や垣根ひとつのテロワール差もあるので一概には当てはまりません。大野も大体の予想は付くのですが、時に一向に飲み頃が訪れなかったり、その逆に枯れるのが思ったよりも早かったりする事に出くわします。それもその筈です。ワインは1本1本、今ここに存在するまでに歩んできた道のり(ストーリー)が違うのですから、どんな親(持ち主)によってどんな環境下(地下蔵、セラー、冷蔵庫、常温、ずっと蔵元、転々と所在を変える)でどのように(温度、湿度、光、振動、コルクの状態)育ってきたかにもよって、同じワインでも甚だ状態が異なります。

 

 

飲み頃を尋ねたらワインメーカーの生産者ですら、"Who knows" 知るもんか。と答えるぐらいですから、彼らだって実際はわからないんです。自然派ワインの場合はなおさら「年末に家族と飲んだらまだ美味しかったよ」としか言えないぐらい未知の世界です。ブルゴーニュのディディエ モンショヴェ Didier Monchovet の当主(ファッション雑誌LEONに登場しそうな口髭を蓄えたダンディ)にお会いした際、彼も言っておられましたが、「ブルゴーニュワインは5~10年しても全然美味しさは失われないよ。ただ10~20年経つとどうだかね。枯れた感じが好きな人もいるけど、僕は果実味が失われないうちに飲む事をお勧めするよ」私も全くの同感です。長く熟成させれば良いという訳ではなく、飲み頃は果実味が健在かが重要だと思います。

 

今回のトピックである「飲み頃はいつか」予想はできますが、ケースバイケースなので断定はできません。こんなところがワインの奥深さ、醍醐味であったりするのも事実です。飲み頃が少々早くても、逆に過ぎてしまっていてもサービングスキルで多少はカバーできます。この時点で1664字です。長くなってしまうのでこのお話はまた別の機会にしましょう。

 

 

 

 

 

 

私がお勧めする自然派(ビオディナミ)ワインはこちらです。昆布の出汁がきいている和食との相性が抜群のクロアチアのリースリングです。洋梨の香りと熟成香が立ち上がり、リースリング特有のオイリーさがアタックに感じられます。酸とミネラルが豊富ですっきりと辛口です。ワインは造り手の気質が反映される飲み物ゆえに、Bolfanのリースリングからも当主の誠実な印象を受けます。エチケット(ラベル)は待ちに待った収穫の歓喜を表しています。

 

《ボルファンリースリング2012》
品種:リースリング
産地:クロアチア
タイプ:辛口白ワイン
価格:3,900円→2,900円(在庫一掃SALE中)

 

 

 

同じ生産者のソーヴィニョンです。レモンなどの柑橘系の香りと熟成香が立ち上ります。辛口なミネラル感と豊富な酸がアフターにかけて続きます。おでん、水炊き、湯豆腐などの和食と合います。昆布がきいた甘めの煮物、食材では春菊、トマト、薬味では山椒や柚子胡椒がぴったりです。

 

《ボルファンソーヴィニョン2012》
品種:ソーヴィニョン
産地:クロアチア
タイプ:辛口白ワイン
価格:3,900円→2,900円(在庫一掃SALE中)

 

 

 

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こちらもお勧めです。樹齢80年の古木から造られるワインです。熟したプルーンなどの香りからバレンシアの太陽の下で育った、健康な果実を連想させます。今年で9年が経過する飲み頃のヴィンテージなので、タンニンも酸も落ち着きを見せ全体的に丸みを帯びてきました。長く続く余韻も魅力的です。


《エクリプス2008》
品種:テンプラニーリョ、カベルネソーヴィニョン
産地:スペイン、バレンシア
タイプ:フルボディ赤ワイン
価格:4,500円

 

 

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