マリアージュの実例

以前、Q&Aのカテゴリーでマリアージュについて言及しました。「マリアージュのポイントを教えて下さい」ポイントをおさらいすると4つありましたね。

 

 

②異色なもの同士とは個性の強いもの同士を合わせる方法でしたね。今回、面白い組み合わせを発見したので、ご紹介したいと思います。合わせるのは宮崎の名物スイーツです。「そらいろ」のチーズ饅頭です。そらいろは2年ほど前に九州男児のアラサー田尻さんとその奥様、お母様がはじめられた小さな菓子工房です。全工程を手作りでされている為、今や家族総動員でチーズ饅頭を作成し宮崎の店頭や観光施設で販売されています。また、遠方の方はインターネットでもお楽しみ頂けます。九州産の小麦粉とバターを使用した生地で、濃厚感のあるクリームチーズを包み込み、さっくりと焼き上げました。そらいろの人気商品はこちらの「大人のチーズ饅頭ブルー」です。

 

 

大人のチーズ饅頭ブルー

基本のクリームチーズにブルーチーズを練り込んでいるちょっぴり癖のある大人の味です。こちらのスイーツにワインを合わせます。先ずは、クリームにゴルゴンゾーラを使用しているので甘口デザートワインを試してみました。青カビ系に極甘口ワインは②異色なもの同士の組み合わせで有名です。合うと予想していましたが、NGでした。ゴルゴンゾーラがクリームチーズと合わさっているので、ブルー単体で頂く時と比べて、インパクトに欠けます。当然のことながら極甘口ワインの個性が強くそちらに軍配が上がります。

 

では、辛口白ワインではいかがでしょうか。今度はブルーがワインに勝ってしまいます。ここでやや甘口セミスイートワインの登場です。使用したのはスロヴェニアのイエローミュスカです。マスカット一族なので華やかな香りと甘味、甘さをまとめる酸もしっかりと感じます。ブルーのマイルドな刺激と優しい甘みが見事に調和しマリアージュの完成です。ブルーの塩気がセミスイートといい塩梅です。あっぱれなカップルの誕生です。ゲヴェルツトラミネールや甘口のランブルスコでも良さ気ですね。

 

 

大人のチーズ饅頭レッド

 

さて、続いては「大人のチーズ饅頭レッド」のトマト味です。迷わず、クロアチアのソーヴィニョンブランをチョイスしました。この品種が持つ、グラッシーさやトマトのような香りがチーズ饅頭とも抜群にマリアージュを見せました。4原則の①類似点・共通点のあるものの香りで合わせました。間違いない組み合わせです。

 

今回はマリアージュ4原則の復習でした。身近にある色々な食材、お料理、スイーツ等とワインを合わせてみて、皆様もワインライフを楽しんで下さいね。

 

 

菓子工房そらいろFacebook
宮崎県西臼杵群高千穂町三田井1050
080-9243-9606

 

 

 - ワインに合うレシピ集 マリアージュ, 白ワインに合う, デザート, 甘口ワインに合う