どうしたら輸入できますか
2016/12/05
こんにちは、ワインインポーターの大野みさきです。365wineの仕事をはじめて早2が経ちました。「ワインの輸入業をはじめるぞ!」そう、フランスで決意した際、インコタームズ2010や通関はもとより、モノが国境を越えるイメージが全くと言っていいほど湧かないぐらいの無知でした。唯一知っていたのが、前職のCA時代は国際線の乗務があったので、CIQ(customs immigration quarantine) ※ヒト・モノが国境を越えるに際し必要な手続きで、シーアイキューと呼びます。たったその程度の知識でした。
CIQ
・税関(Customs)
・出入国管理(Immigration)
・検疫(Quarantine)
思い切って起業を決意したものの、当時は人脈も皆無でした。実務経験ゼロの上に、残念ながら知人でインポート業を営んでいる者もおらず、ましてや同業他社との繋がりもあるはずがありません。その為、知識習得に膨大な時間がかかり、どうしたら輸入ができるのか、インターネットで調べまくったり、関係事務所に問い合わせたり、貿易関係の書籍を読みあさったり、そんな事をしながら、輸出入の動きや仕組みを勉強しました。
税関のHPは穴が開くほど閲覧しました。http://www.customs.go.jp/tsukan/index.htm
ミプロとジェトロ、両者にも大変お世話になりました。
miproミプロ http://www.mipro.or.jp/
日本貿易振興機構 JETROジェトロ https://www.jetro.go.jp/
これからインポートビジネスをはじめようと考えている方から、「どうしたら輸入できますか」といった類の質問をよく頂きます。答えになっているかはわかりませんが、私が自身の経験から助言できることは、心して勉強して下さいという事です。付け焼刃で取得した、巷に溢れ返っている資格が何の意味もなさないのと同様に、楽をして成し遂げる事は(効率が良いとはまた違います)、全く意味のない事だと思います。非常に大変でしたが多くの時間を費やし、いちからひとつひとつ疑問や問題点をクリアにしていきました。失敗も数多く経験しましたが、今となっては、そのゼロからの成長は、会社の強み、如いては自身の財産となり、今後の輸入業でも大きな糧になると信じています。あっ、それから有能なフォワーダーをビジネスパートナーに選ぶことも、インポーターとして極めて重要ですよ。