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古酒を購入する際のポイント

      2016/12/02

古酒

 

古ければ古いワインほど、劣化の確立が上がります。長い熟成を経て、飲み頃になった古酒にはブーケが舞い降り、何とも言えない魅力があります。ワインは各々、流通や保管状態、コルクのもたらす瓶差、あるいは樽からボトリングする際にも、上部と下部では個体差があります。昔、大野がワインを飲みはじめてそう時間が経っていない頃、大手ワインショップの棚に陳列している、同銘柄のワインをソムリエが全て比較し、色濃く1番良いボトルを選んでくれた記憶があります。それぐらい個体差はあります。古酒ともなれば瓶差、個体差に起因するリスクがあります。そこで古酒を購入する際のポイントを挙げてみました。

 

・流通・保管状態が良い

・コルクの状態が良い

 

この2点です。一般的に蔵元から動かした回数はできるだけ少ないものを、徹底した流通と理想的な環境で保管したものが良いでしょう。近年になってから蔵元にリリースされたばかりの古酒は、非常に状態が良く劣化のリスクも低いのが特徴です。古酒にも関わらず、ラベルに風化が見られないワインは、生産者が蔵から出荷する直前に添付しているからです。つまりリリースされたのが最近という事です。とても期待が持てます。もしくは、高級ワインであれば中国で横行している偽物である可能性もあります。ラベル汚損では、青カビ(黒カビはOK)やワインが吹いた跡が、ラベルやシールキャップの内側に付着していたら要注意です。液漏れはワインが高温にさらされた事が考えられます。

 

長期熟成を踏まえて造られたワイン、そのコルクは天然のものなので、品質にもバラツキがあります。コルクは経年劣化により弾力性が失われ、酸素の透過性が徐々に増します。そのスピードが早ければ、早いほど酸化している可能性大です。コルクの状態は、ワインの液面の減り具合からも推測できます。経過年数の割に減りが少ないワインはコルクが優秀で、逆のワインはコルクの質、あるいは保管状態に原因があると言われています。コルク底部から液面までが、30年の年代ワインであれば、3.5~4㎝以内なら良好と判断できます。年間1㎜以内の減りなら問題ないでしょう。減りが見られないのにコルクが新しい場合は、蔵元でリコルクされていることを示します。30年以上も経過したワインは、新しいコルクに打ち変えて、その時にワインの目減り分を補うのが一般的です。

 

古酒を購入する際には参考にしてみて下さい。

 

 

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