灰色ワイン vin gris
2016/12/02
ヴァン グリ vin grisとは、果皮が藤色やピンクなどの赤ぶどう(灰色ぶどう)から造られる白ワインの事です。グリ ド グリ gris de gris とも言います。グリ gris はフランス語で灰色を意味しています。出来上るワインも果皮のカラーの影響を受けて、グリがかった青灰色のワインになります。代表的な灰色ぶどうを挙げてみました。
・ピノ グリ Pinot gris・・・・イタリアではピノ グリージョ Pinot Grigio、ドイツではグラウブルグンダー Grauburgunder、ルーレンダーRuländerと呼ばれています。ピノノワールの突然変異から生まれたぶどうで、フランスではアルザス地方で多く栽培されています。果皮は灰色を帯びた淡い赤紫色です。香りは控えめですが、やや辛口でコクのある味わいの白ワインとなります。
・甲州 Kosyu・・・・山梨を中心に栽培される日本固有の品種です。ヨーロッパ系ぶどう品種のヴィティスヴェニフィラと野生のぶどうが中央アジアで誕生し1300年もの歴史を持ちます。果皮は薄紅色をしています。以前は控えめな品種でしたが、甲州から造られるワインのバリエーション(香りを重視した酵母の選択、樽、マロラクティック発酵)が増えており、多くの可能性を試されている品種です。
・ソーヴィニヨン グリ Sauvignon Gris・・・・ソーヴィニヨン ブランの亜種で、果皮のピンク色から別名ソーヴィニヨン ロゼと言われている。ボルドーやロワールで造られる品種で、ソーヴィニヨン ブランの特徴を残しつつ、より肉厚で重厚なワインを造ることもできます。灰色ワインのイメージでもある、オイリーさと厚みが感じられます。