スロヴェニア旅行記Ⅴ
2016/11/25
スロヴェニアの滞在記です。10月のとあるウィークエンドに、取引先のワインメーカーJamsekを訪れました。Vipava村まで1時間半のドライブです。車窓からは広大な景色が望めました。妻のエリカが迎えに来てくれました。ひと月ほど前に第二子の男の子を出産したばかりです。
暫く商談をしてその後、赤ちゃんが起きるまでお庭を案内してくれました。お庭には沢山の生き物が見られました。自分たちが口にするものはなるべく自分たちで育てるのがJamsek家のモットーです。にわとりは卵を頂きます。
こちらは七面鳥ことターキーです。クリスマスの食卓を飾ります。
声をかけたら揃って近づいて来ました。強面ですね。
愛犬のリサ。もちろん食べません。ワイナリーの犬所有率は限りなく100%に近いと感じているのは私だけでしょうか。リサは番犬に不向きなので夜は屋内で休みます。
生後、4か月の牛です。来年食卓に上がるそうです。にわとりや七面鳥はエリカの父親が絞め、牛や豚などの大物は業者に任せるそうです。かつてスーパーマーケットの肉コーナーに並んでいる、パック詰めされた食材に、命が宿っていたことを忘れてしまっている、私達、日本人。本来、当たり前の事なのに妙に複雑な気持ちになりました。
リサの日向ぼっこ。気持ち良さそうです。
色々な種類の野菜や果物も育てられていました。スーパーマーケットで見かける殆どの(南国の産物以外)食材がお庭で入手可能です。しかも、贅沢なことにどれも無農薬で新鮮です。その上、味も良いではありませんか。写真下は、収穫時期をとうに過ぎたアスパラガスです。
アスパラガスは黄色い花が咲きます。
病気になって枯死した食用のぶどう木です。
隣の畝ですがこちらは、病気から免れました。
赤ちゃんが起きたので授乳を済ませ、醸造所までお散歩することにしました。
ママが赤ちゃんを抱いてベビーカーの支度をはじめると、5歳の娘ユリアもママの真似をして何やら準備をしました。ベビーカーを覗くと、大小のベビーが横たわっています。この微笑ましい光景にビジネスという事をすっかり忘れてしまったぐらいです。
青空の下、エリカ、ユリア、ベビー3、リサ、私の6名(!?)で歩き始めました。