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ワインの上手な保管方法を教えて下さい

      2016/11/23

ワインの輸入業に携わっているからか、この類の質問は非常に多く寄せられます。苦労して手に入れたワイン、大切な思い出のワイン、プレゼントして頂いたワインはベストなコンディションで頂きたいですよね。ワインの美味しさを損なわない為にも、その保管の仕方はとても重要です。生産者が心を込めて造ったワインを劣化させたくない!最高の状態で皆様にも楽しんで頂きたいという想いから、365wineでも流通、保管には細心の注意を払っています。そこで今回は、家庭でできるワイン保管の5ヶ条をお教えします。

 

 

《ワイン保管の5カ条》

温度15℃前後

湿度65%前後

振動がない

暗所

無臭

    
bordeaux

当社の自社倉庫ではこの5ヶ条が全て網羅されています。「冷蔵庫での保管はダメなの?」 と質問を頂きますが、1日程度なら問題はないのですが、半年、1年と長期間になると絶対にNGです。冷蔵庫は24時間絶えず振動があり、1日何度もドアの開閉を余儀なくされ、大きな衝撃がデリケートなワインに伝わります。振動だけでなく、著しい温度変化や食品の匂い移りもし易い場所です。

また、庫内は湿気が少ないので、長期垂直保管をするとコルクの乾燥をまねきます。コルクが乾くと瓶とコルク栓の間に隙間が生まれ、酸化やブショネ(TCA)等を誘発する、酸素と雑菌やカビ菌等の混入を許してしまいます。(ちなみに、365wineではスクリューキャップ仕様のワインボトル以外は、上下逆さまで梱包します。それは常にコルクが湿っている状態を保つ為です)抜栓しにくいだけでなく、劣化の原因を作ってしまうので、冷蔵庫は飲む数時間前に冷却する時のみ使用しましょう。

 

ワインを何年後かに飲みたい方やお子様の出産祝いのワインを成人式まで寝かして置きたいと考えている方はワインセラーでの管理をおすすめ致します。数百本入る大型から家庭用の小型まで大きさも様々で価格も最近では1万円台後半からあります。長く楽しみたいならセラーでの保管が最適です。

 

現在ワインセラーをお持ちでいない方は、直射日光や蛍光灯の光を避け、昼と夜の温度差の少ない場所(±1~2℃)にてワインボトルを横に倒して保管する事を推奨します。温度差はワインに大敵です。物質は温めると膨張し、冷やされると縮む性質があります。瓶内の空気もワインも然り。天然コルクを通して毎日ワインがため息をついている、どうですか、そんなイメージができましたでしょうか。

 

最後に裏技をご紹介しましょう。北向きの押入れや床下収納です。押入れの布団の間に手を入れてみると夏でもひんやりとしていて適度に湿っぽいですよね。滅多に出さないお客様用の布団なら保管条件を概ねクリアしています。1本ずつ新聞紙に包んでおけば断熱効果もアップします。床下収納なら(青かびは厳禁)発泡スチロール内に寝かせて置けばOKです。ただし、裏技の方法でも夏を2度越さないうちに飲みきる方が無難です。

 

 

 

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