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セパージュ(cépage)

      2016/11/23

セパージュ(cépage)とはフランス語でワインに用いるぶどう品種の事を言います。複数の品種をブレンドしている場合は、品種毎の使用割合を指します。 例えば、

 

・ピノノワール100%

・メルロー80%、カベルネソーヴィニョン15%、カベルネフラン5%

 

といった具合です。ワインの個性を決定付けるのは、外的要因のテロワールだったり、造り手だったりと多様ですが、最大の要因は品種の違いにあります。

 

セパージュは英語ではヴァラエタル(varietal)と言います。フランスでは一部のワインを除き、品種名ではなくAOCの産地名を記載しています。厳しいワイン法に則って、産地毎に使用可能品種が決められているので、シャブリ(Chablis)と言ったら、白ぶどうのシャルドネオンリーで、ジュブレ シャンベルタン(Gevrey Chambertin)と言ったら、黒ぶどうのピノノワールである事は既知の通りです。それは、優れたワインは優れた土地からと言う考えから来ています。

 

一方、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド等の新世界では、優れたワインは優れたぶどう品種からと言う考えが根付いています。その為、ぶどうの品種名がワインのラベルに記載されている、ヴァラエタルワインが一般的です。

 

土地の名前である「カルフォルニア」よりも世界的に名を馳せる国際品種の「シャルドネ」を使用した方が、ブランド力もあり消費者にも理解しやすいといった理由から、1940年代頃はセパージュをラベルに記載する、ヴァラエタルワインが主流でした。

 

ヴァラエタルワインとして品種名を記載するにはアメリカの法律では単一品種を75%以上含まなければなりません。品種表示のないジェネリックワイン(Generic wine)よりも高価と位置付けられていましたが、近年は低価格な単一品種ワインである、ファイティング ヴァラエタルやバリューブランドと呼ばれるワインが普及し、以前のような高級なイメージは薄れて来ました。

 

昨今は、品種を記載しないジェネリックワインで品種名ではなく、その土地のネーミングで売っていこうと言う動きが見られます。「カルフォルニアワイン」はそのけん引役ですね。余談ですが、単一品種の含有割合が低い、ジェネリックワインに属する、プロプライアタリーワイン(Proprietary wine)もあります。商標名ワインとも呼ばれていますが、オーパスワン等の高級ワインがこのカテゴリーに入ります。

 

セパージュのお話から大きく脱線してしまいましたが、以上が今日のトピックです。皆様も自分好みのセパージュを見つけて下さいね。

 

品種

 

 

 

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