スクリューキャップの利点
2016/12/05
皆様こんにちは、ワインインポーターの大野みさきでございます。仕事柄、ワインの品質について熟考する事が多いのですが、今回はスクリューキャップについてです。下記の利点により、全てのワインがコルクではなくスクリューとなればいいのに・・・・内心はそう思っています。先ずは、下記に羅列した7つのスクリューの利点をご覧下さい。
①開閉しやすい
②TCAコルク臭発生率0%
③垂直保管が可能である
④コルク割れ、吹き出しが起こらない
⑤温度の影響を受けない
⑥ワインの風味、品質の変化が抑えられる
⑦熟成が可能である
①開閉しやすい ワインオープナー不要なのでアウトドアにもお手軽です。
②TCAコルク臭発生率0% 原因物質のひとつであるコルクが除外されたので、当然の事ながらブショネにもなりません。
③垂直保管が可能である コルクを常に湿らせておく必要がないからです。
④コルク割れ、吹き出しが起こらない だってスクリューですもの、言うまでもありませんね。
⑤温度の影響を受けない ワインが膨張、伸縮を繰り返し、ため息をつかないという事ですね。
⑥ワインの風味、品質の変化が抑えられる コルクよりずっと低リスクです。
⑦熟成が可能である 現在は世界のトップメーカーが、スクリューとコルクで同ビンテージをボトリングして比較検証している最中ですが、長期熟成でなければ(スクリューが世に出てさほど歴史がないので、只今超熟可能かを検証中)可能だという事がわかっています。気密性にも優れており、コルクからスクリューキャップに変えていく生産者もおり、今や高級ワインにも使われています。
いかがでしたでしょうか。世の中のソムリエ、ソムリエールの皆様に「仕事がなくなるじゃないか!」とお叱りを受けそうですが、彼らの一番の見せどころが、抜栓のデモンストレーション、演出ですものね。いや、失礼!