モノポール(monopole)

 

モノポールとはぶどう畑の単独所有の事です。ひとつの畑に1所有者しかいない状態です。1789年のフランス革命の後、その土地の有力な貴族はコンコルド広場に設置された断頭台へとしょっ引かれました。彼らが所有していた畑は小作人達が分け合ったのですが、その土地のなんと高価なこと！到底手の出る価格ではありませんでした。その為彼らは、同じ畑でも小区画ずつをみんなで共同で所有する事に決めたのです。よって通常ブルゴーニュでは畑は細分化されています。モノポール直訳すると独占と言う意味です。ブルゴーニュの代表的なモノポール畑を見てみましょう。

 

ブルゴーニュの代表的なモノポール畑
畑名	所有者
クロ デ ゾスピス(シャブリ)	J. Moreau & Fils
クロ ド タール(モレサンドニ)	Mommessin
クロ ブラン ド ヴージョ(ヴージョ)	Domaine de la Vougeraie
ラ グランド リュ(ヴォーヌロマネ)	Domaine Francois Lamarche
ラ ターシュ(ヴォーヌロマネ)	Domaine de la Romanee Conti
ロマネコンティ(ヴォーヌロマネ)	Domaine de la Romanee Conti
ラ ロマネ(ヴォーヌロマネ)	Domaine du Chateau de Vosne-Romanee
クロ デ メ(アロースコルトン)	Domaine Comte Senard
クロ ド ラ バール(ムルソー)	Comtes Lafon

 

モメサン社のクロ ド タールが7.5haと最大面積で、デュ シャトー ド ボーヌ ロマネ社のラ ロマネが0.85haと最少面積です。(85m×85m)ちなみにフランスで最も小さいAOCは、ラ ロマネとなっています。2以外はモノポールなので、単独所有の畑は比較的小さいという事が、ご理解頂けましたでしょうか。

 

 

 

2013年11月にパリで行われた蔵元集う試飲会で大野もクロ ド タール2012を頂きました。ミーハー気分が隠せなかったのを今でも覚えています。ページトップに掲載している写真も2013年7月のロマネコンティの畑ですもの。

 

 

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