亜硫酸は体に悪いのか
2018/01/08
インポーターとしてワインを扱っているので大変よく聞かれる質問です。2016年亜硫酸問題!今日は人体への影響を見てみましょう。そもそも亜硫酸とは一体何者でしょうか。暫し、添加物とされ悪者よばわりされる傾向がありますが、本当に悪でしょうか。
亜硫酸は二酸化硫黄や亜硫酸ガスの事です。使用目的は2つあります。まず、ワインの酸化防止剤として。その次に酵母が増え過ぎたり、存在が望ましくない雑菌を殺菌する為です。ワインは沢山の化合物から成り、物質が結びついたり、温度により化学変化を引き起こします。亜硫酸はいわゆるパトロール隊で、それらをコントロールする役割を担っています。一部のぜんそく患者はたった1㎎/lの亜硫酸でも有害な反応を引き起こす恐れがあると報告されていますが、一般的に健康な人なら問題ありません。頭痛や動悸、顔や手足の赤みやほてりを亜硫酸のせいにする方もいらっしゃいますが、科学的な根拠はありません。
品質を守る為のパトロール隊は敵視される事も多々あるのですが、適量を正しく(賢く)使用すれば何ら問題はないと思います。むしろ、無添加の方が汚染などのリスクが高く心配されます。どの国も亜硫酸の使用量は制限を設けています。WHO世界保健機関は、動物実験をもとに1日の推奨摂取量を定めています。体重1kgあたり0.7mgとしています。単純計算ですが、体重が50kgの人なら35㎎、60kgの人なら42㎎です。100㎎/l亜硫酸が含まれているワインを半分も飲めば、37.5㎎と50kgの人は1日の許容量をオーバーしてしまう事になります。世界的に見ても年々、亜硫酸の使用量は減少しています。自然派ワインを求める消費者のニーズや少数派であった亜硫酸無添加ワイナリーの出現によるものです。また、使用量だけでなく、ワイナリーを完璧なまでにも清潔に保ち、腐敗や傷のない健全なぶどうを使う事も並行して大切です。
ちなみにワインよりもドライフルーツの方が10倍もの亜硫酸を使用しています。そして、いくら亜硫酸無添加と謳っていても、ワインの醸造過程で添加はしなくても、酵母が自然な工程として副生成物で亜硫酸を作り出します。5~15mg/lほどの少量ですが、これでも亜硫酸は悪と言えるでしょうか。古代からも使われ続けて、製造のプロセスでも生成されるもの。亜硫酸のおかげで高品質をキープでき、遠く離れた日本でも世界中のワインが楽しめるという恩恵の方が強く感じる大野でした。
私がお勧めしたいスロヴェニアのオレンジワインのご紹介です。ウェブショップの一般小売以外に飲食店や酒販店などの業務店向けにも対応しています。お気軽にお問い合わせ下さい。info@365wine.co.jp 担当:大野
ゴールドカラーの外観、熟した黄桃の香りがします。柔らかい酸と濃厚な果実味が見事に調和を見せます。 和食全般、チヂミ、チャプチェなどの韓国料理とよく合います。
《べリピノ2012》
品種:ピノブラン
産地:スロヴェニア
タイプ:辛口白(オレンジワイン)
価格:3,600円
ゴールドカラーからは華やかな木なりの果実とはちみつが香ります。柔らかな酸と程よい酢酸エチル、溶け合った甘味がバランス良くまとまっています。4種類の果実がもたらす複雑味のあるワインです。シーフード、チキンのオリーブオイルソテー、オリーブ、ドライオレガノ、ジビエのグリル、ブルーチーズ&ハニーなどとどうぞ。
《ルイーザ2011》
品種:レブラ、シャルドネ、ソーヴィニョネーズ、ソーヴィニョンブラン
産地:スロヴェニア
タイプ:辛口白(オレンジワイン)
価格:4,500円
清涼感ある香りと黒系果実の香りがします。カシスリキュールやジャムのような凝縮された果実味が感じられます。生き生きとした酸と丸みのあるタンニン、アルコールのボリュームがバランス良いです。旧世界にも新世界にも当てはまらないユニークで面白味のある味わいです。牛サーロイン、ランプステーキ、仔羊ステーキ。ローストビーフ、シチュー、焼き肉などの肉料理全般に合います。
《カベルネソーヴィニョン2013》
品種:カベルネソーヴィニョン
産地:スロヴェニア
タイプ:フルボディ赤ワイン
価格:2,980円
濃いピンクカラーの外観、ローズや赤系ベリーの香りがします。フレッシュな酸と厚みのあるボディ、ミネラルが豊富でバランスも取れています。白ワインと赤ワインの両方の良いところどりしたロゼ。高めの温度で大きなグラスで頂きたいワインです。 サラダ、グラタン、餃子、漬物、チキン南蛮など。和洋中、前菜からメインまで幅広く合います。
《バルベーラロゼ2015》
品種:バルベーラ
産地:スロヴェニア
タイプ:辛口ロゼワイン
価格:2,800円
ゴールドカラーのワインからは、パイナップルや桃などの完熟した木なりの果実香が広がります。辛口で旨味と厚みが感じられます。酢酸エチルのニュアンスが非常にチャーミングで、ワインに奥行きを持たせます。 しょう油を使った料理、筑前煮、肉じゃが、すき焼き、焼き鳥たれなどとよく合います。
《レブラ2014》
品種:レブラ
産地:スロヴェニア
タイプ:辛口白ワイン(オレンジワイン)
価格:3,600円
ゴールドがかったイエローカラーの外観。レモンなどの柑橘と塩、ゼラニウムや干し草が広がります。ミネラルが豊かでフレッシュな酸が特徴です。清涼感のある辛口白ワインは、これからの季節にぴったりです。シーフード全般と合います。カルパッチョ、刺身塩、アジのフライ、エビフライ、白身魚のフライ。秋刀魚の塩焼き、ほっけの一夜干しなどとご一緒にいかがでしょうか。
《トレゾール2014》
品種:ソーヴィニョネーズ
産地:スロヴェニア
タイプ:辛口白ワイン
価格:2,800円
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