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亜硫酸は体に悪いのか

      2016/12/12

 

インポーターとしてワインを扱っているので大変よく聞かれる質問です。2016年亜硫酸問題!今日は人体への影響を見てみましょう。そもそも亜硫酸とは一体何者でしょうか。暫し、添加物とされ悪者よばわりされる傾向がありますが、本当に悪でしょうか。

 

亜硫酸は二酸化硫黄や亜硫酸ガスの事です。使用目的は2つあります。まず、ワインの酸化防止剤として。その次に酵母が増え過ぎたり、存在が望ましくない雑菌を殺菌する為です。ワインは沢山の化合物から成り、物質が結びついたり、温度により化学変化を引き起こします。亜硫酸はいわゆるパトロール隊で、それらをコントロールする役割を担っています。一部のぜんそく患者はたった1㎎/lの亜硫酸でも有害な反応を引き起こす恐れがあると報告されていますが、一般的に健康な人なら問題ありません。頭痛や動悸、顔や手足の赤みやほてりを亜硫酸のせいにする方もいらっしゃいますが、科学的な根拠はありません。

 

品質を守る為のパトロール隊は敵視される事も多々あるのですが、適量を正しく(賢く)使用すれば何ら問題はないと思います。むしろ、無添加の方が汚染などのリスクが高く心配されます。どの国も亜硫酸の使用量は制限を設けています。WHO世界保健機関は、動物実験をもとに1日の推奨摂取量を定めています。体重1kgあたり0.7mgとしています。単純計算ですが、体重が50kgの人なら35㎎、60kgの人なら42㎎です。100㎎/l亜硫酸が含まれているワインを半分も飲めば、37.5㎎と50kgの人は1日の許容量をオーバーしてしまう事になります。世界的に見ても年々、亜硫酸の使用量は減少しています。自然派ワインを求める消費者のニーズや少数派であった亜硫酸無添加ワイナリーの出現によるものです。また、使用量だけでなく、ワイナリーを完璧なまでにも清潔に保ち、腐敗や傷のない健全なぶどうを使う事も並行して大切です。

 

ちなみにワインよりもドライフルーツの方が10倍もの亜硫酸を使用しています。そして、いくら亜硫酸無添加と謳っていても、ワインの醸造過程で添加はしなくても、酵母が自然な工程として副生成物で亜硫酸を作り出します。5~15mg/lほどの少量ですが、これでも亜硫酸は悪と言えるでしょうか。古代からも使われ続けて、製造のプロセスでも生成されるもの。亜硫酸のおかげで高品質をキープでき、遠く離れた日本でも世界中のワインが楽しめるという恩恵の方が強く感じる大野でした。

 

 

 

 

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