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天然コルクの利点

   

    コルクガシ

皆様、こんにちはインポーターの大野みさきです。いつしかの記事でスクリューキャップの利点について述べました。ご覧になっていない方はこちらからどうぞ。記事の中では全てのワインがスクリューキャップ仕様になればいいなどと言及しておりましたが、それではいくらなんでも天然コルクが不敏に思えてきたので、今日は利点を挙げたいと思います。1960年代以前は現在と違い、スクリューキャップはもとより、プラスチック製の合成コルクやシリコン栓はなく、天然コルクをそのまま打ち抜いた栓しかありませんでした。ワインの瓶口を独占できた為、当然のことながら全てのワインが、3~5%のブショネ(TCA)のリスクを抱えていた事も黙認されている時代でした。それでは天然コルクの利点を見ていきましょう。

 

 

天然コルクの4つの利点

・柔軟性があるので瓶口に自在にフィットする
・良質なコルクの寿命は、長期(30年以上)に渡ってワインの熟成を可能とする
・密閉性が高いのにワインオープナーで容易に抜栓できる
・抜栓のパフォーマンスを楽しむ事ができる

 

 

 

コルクはコルクガシの樹皮から作られています。樹皮は非常に丈夫で細胞間の隙間が密に詰まっている構造をしています。不活性なコルク細胞の内部は気体で満たされているので、弾力性に富んでいるので圧縮が可能です。驚く事に、一方向から圧力をかけても他方向に膨らむこともありません。コルクは気密性は高いのですが、微量の酸素交換があり、よって酸化と還元の平衡状態が保たれます。すぐに消費するワインなら栓は何であっても問題ないのですが、数ヶ月あるいは長期熟成させるのであれば、栓の選択は重要です。どんなスタイルのワインを目指しているかによって、使用する栓に求められるものも変わってきます。とは言っても、ニュージーランドやオーストラリアでは、高級ワインを含む90%以上のワインにスクリューキャップが使われているのが現状です。

 

 

 

 

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