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ギリシャワイン(クレタ島)

   

ギリシャ政府の援助もあり、最近はギリシャワインの日本進出は巡るましいですね。大手ワイン輸入会社のモトックスもギリシャワインの輸入をはじめたと聞きました。試飲会やセミナーなども各地で開かれており益々、注目される産地になって来ましたね。そんなわけで今日はギリシャワイン(クレタ島)についてです。

 

 

 

 

 

ギリシャワインについて

【ワインの歴史】

ギリシャのワイン史は紀元前2000年前、青銅器時代というはるか昔に遡ります。クレタ島にはフェニキアの商人によってエジプトから伝わりました。ローマ神話のバッカスは、ワインと豊穣の神として知られていますが、ギリシャ神話ではディオニュソスと呼びます。今から4000年以上も前にバッカスを神として崇める精神文化が発達していました。文学や詩、演劇、音楽、建築なども色濃くワインの影響を受けています。クレタ島にワインが伝わる以前、バッカスは蜂蜜酒の神であった事が、島のミノア文明の遺跡からもわかります。

 

また、人々はワインに砂糖や蜂蜜などの甘味料、オリーブオイル、小麦粉、海水、松脂などの香料を加えて楽しんでいました。こういった薬用酒のような飲み方は今日まで受け継がれています。太古からワインと人とは密接な関係がありました。その後、ギリシャからローマを経てキリスト教の広がりと共にボルドー、ブルゴーニュへと北進しました。ギリシャは世界の名産地であるフランスやイタリアよりずっと長い歴史があります。

 

 

 

【ぶどう品種】

カベルネソーヴィニョンなどの国際ぶどう品種も含め、そのバラエティは約300種類にも及びます。そのうち、ワインに使用されるのはおよそ50種です。19世紀末、ヨーロッパで大流行したフィロキセラ(アブラムシ)の被害を受けず、今もなお、原木のまま古代から伝承されています。近年は絶滅しかかった土着種の再生を果たす活動にも力を入れています。

 

 

 

 

クレタ島のワイン

ヨーロッパ最南端に位置するクレタ島はワイン産地としても古くから歴史を誇ります。日本の年平均日照時間は2000時間未満ですが、クレタ島では3000時間をゆうに超え、雲ひとつ見られない晴天が年間300日以上も見られるという太陽に恵まれた土地です。日照量が多いのですが、南向きの緩やかな斜面にはメルテミと呼ばれる海風が吹きつける為、極端な温度上昇は起こらず、ぶどうは適度に冷やされます。その為、南の島で造られたとは思えないような美しく繊細な酸がのるのです。

 

また、石灰質土壌なのでミネラルが豊富なワインに仕上がります。テロワールの特色が表れた健全なぶどうからは、完熟した果実感、アルコールのボリューム、酸とタンニンのバランスが取れている、どこかエキゾチックで異国情緒あふれる個性的なワインが生まれます。

 

クレタ島民はご長寿であると言うことでも有名です。肥満率、心筋梗塞などの心臓病、発癌率も著しく低いことが報告されています。その理由は食生活にあると専門家は説いています。季節の野菜や果物、穀物中心の食事、たんぱく質は魚介類から摂り赤身の肉は月に数回程度にとどめる。チーズや牛乳、ヨーグルトなどの乳製品を毎日摂取する。バターなどの動物性油脂ではなくオリーブオイルなどの植物性油脂を摂る。赤ワインを毎日2~3杯飲む。赤ワインに含まれるポリフェノール効果は絶大ですね。健康維持の為にも、日々の食事に摂り入れていきたいものです。機会がありましたら、是非クレタ島のワインを召し上がってみて下さいね。

 

 

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