色付きはじめる
2016/11/28
「畑からこんにちは!」のカテゴリーでは生産者の今をお伝えしています。上の写真は6月12日のスペイン、リオハのサンタルバファミリーの畑の様子です。テンプラニーリョが結実し、果粒が膨らんできました。あれから1ヶ月経ちますが、どのように変化したでしょうか。
8月8日現在、この様になりました。いくつかの粒が色付いています。フランス語では色付きの事をヴェレゾン(veraison)と言います。この後、酸度が減り、糖度とフェノールが熟成して完熟ぶどうとなります。余談ですが、糖度が低いぶどう、例えば甲州は糖度が16度前後です。アルコール度数が12%のワインを造ろうものなら3%程度の補糖をしなければならないそうです。酵母のエサとなる糖が不足すると発酵によって十分なアルコールが生成されません。完熟して糖度が高いというのが、美味しいワインを造るには必要条件なのです。まばらなカラーの球体が愛おしいです