スロヴェニア旅行記ⅩⅣ
スロヴェニア旅行記は今回で最終話です。ドメーヌをビジットした翌日は午前中でお仕事を済ませ、スーパーマーケットを覗きました。お菓子売り場にはトロヤネのドーナツを発見!
ギバニッツアやカッテージチーズケーキなどが並びます。スロヴェニアのスイーツはそんなに甘味が強くないので日本人の口にも合います。
素朴なものが多いですね。左下のクレームシュニッタはやや甘めです。
大好物のモーベンピック Movenpickもありました。スイスの濃厚なヨーグルトです。
販売促進などに必要なものを買い揃えて、お世話になったワインショップのオーナー、デイビッドにお礼を言いに行きました。とても紳士的なナイスガイです。
彼は赤ワインを開けて下さいました。のらりくらりと2時間ぐらいお喋りをしました。
ハロウィン間近なのでカボチャのランプにも火を入れました。
沢山の素敵な人と出会えて、とても幸運だと話したら彼はこう言いました。「運が良いだけじゃないよ。君が僕たちの心をも温かくしてくれたんだ。ワインを愛する想いと情熱、ピュアで直向きな姿勢を見て、僕たちは全力で君を応援したいと思ったんだ」
ああ、なんと嬉しい事を言ってくれるのでしょうか。国民全体に品格があり、教養も高い。美しい心は本物のワインを生みます。実に穏やかで優しい気持ちになりました。スロヴェニアの国のワインをこれからも扱い、両国をワインで繋げる架け橋になりたいと思いました。
陽が傾いてきたので最後の晩餐といきましょう。後ろ髪を引かれる思いで、ワインショップを後にしました。ワインメーカーMOVIAのワインバーに足を運びました。「何か食べ物ありますか」と入店前に聞いてしまいました。コールドミールオンリーでしたが、ワインが充実していたら良しとしましょう。
早速、生ハムとチーズ、オリーブの盛り合わせ9€を注文しました。土着品種のピネラ3.5€を頂きます。バーカウンターで一人で飲んでいたら、テーブル席のおじ様方と仲良くなりました。
ここからが、凄いのなんの。インポーターである事をお話したら、少しずつ20種類のワインをご馳走して頂きました。ご丁寧な解説付きです。
ゴリシュカブルダ地方のSIMCICはレブラ主体でピノグリやソーヴィニョンブランがブレンドされています。
MOVIAのVELIKO2009。「何か食べるものはありますか」と女の子たちが入ってきました。私と同じ質問をしていたので笑えました。
飲みかけのグラスが瞬く間に増えていきました。ヴィパヴァ村のVOGRSKO FORNAZARIC Rubino2013。
飲んでも飲んでも出てきます。
ヴィパヴァ村のBURJA 2014。土地柄、赤ワインよりも白ワインの方が綺麗な仕上がりです。とうとう、カウンター半分が私達で占領されてしまいました。
Edi Simcic Duet lex。ムッシュのおかげで沢山の種類が試せて良い勉強となりました。
最後になりましたが、長い間、スロヴェニア旅行記をご覧頂きまして、ありがとうございました。ワイン輸入業を始めて早2年半が経ちました。まだまだ業界では初心者マークをちらつかせる未熟者で、毎日が発見や学びの連続です。会社も私自身も日々、精進しています。今回、ビジネスをスタートして、はじめて新商品の買い付けが叶いました。これも皆様のご愛顧のおかげです。現在はスペインやクロアチアのワインも少しありますが、今後は365wineはスロヴェニアワイン一本でいく事を決定しました。在庫分のみで売り切れ商品が相次ぐ中、「次回の輸入はいつですか」などの沢山の嬉しいお問い合わせも頂き、感謝の気持ちで一杯です。他社にないスロヴェニアの優良なワインをどんどんご提案していきたいと考えています。工場ではなく、畑で造られた本物のワイン。和食に合って、酸が美しく、旨味がある、そしてどこか滋味深いものを生産者の想いと共にお届けしたいです。これからも皆様と一緒に成長していきたいと思っていますので何卒よろしくお願い致します。
Smile with wine for 365 days! 大野みさき
VINOTEKA MOVIA
Mestni Trg 2, Ljublyana