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香り成分は受光量によってコントロールできる

      2016/12/03

wine

 

大手ワインメーカーのメルシャンは、日本農芸化学会の英文誌Bioscience, Biotechnology and Biochemistryのオンライン版で、ワインの香り成分であるリナロール (linalool) は、果実が太陽光を受けた量によって増減すると発表しました。(8月5日)

リナロールとはC10H18O で表されるモノテルペンアルコールの一種で、鈴蘭、ラベンダー、ベルガモットなどの花に含まれる香りの成分です。いわゆる花の香りで、ぶどう品種ではリースリングやマスカット、ゲベルツトラミネールに含まれています。

研究結果では、遮光フィルムをかけたぶどう、光反射シートをかけたぶどうのリナロール蓄積量を測りました。前者のぶどうはリナロールの蓄積量が抑えられ、後者のぶどうは蓄積量が増える結果となりました。受光量により果実の中のリナロールが蓄積されることが明らかになりました。

光をコントロールすることにより、花の香りのするワインが造れるという事です。日月、科学の進歩は巡るましいですね。

 

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